車体点検仕上とも言ったりしますが、
納車整備の方が分かりやすいと思います。
新車や中古車をお店で購入したときに、
諸費用のひとつとして2万円前後支払った
経験がある方も多いと思いますが、
実際にどんなことをしているのか
と疑問に感じている方も多いでしょう
そこで、
ライドアウトではこんな作業を
納車整備でしてますよ〜

というのを
紹介しちゃいます
今回は
逆輸入車の
Z1000でご紹介します。
逆輸入車は大体どのお店でも、
納車整備費用が
国内販売車と比べて
割高に設定
されていますが、その理由は車両が到着したときの状態が違うからなんです
ど〜ん
と、到着したトラックの荷台に載っているのが
Z1000です
ぶいぃ〜ん
と、ユニックで吊り上げて・・・
着地〜
ここから先が
ライドアウトでの作業になるわけですが、まずは車両を箱から出さないと
何も出来ませんよね。。。
まず
どでかくKawasakiロゴの入った段ボールを

引っ剥がすと、こんな感じ。
頑丈な鉄枠にしっかり固定されて、絶対に倒れないようになっています
鉄枠を解体して、フロントアクスルシャフトの支えを外すとようやく押せる状態になります。
が、前後輪のタイヤ止めも
ガッチリと付いているので、床の部分から押し出すのは
2人がかり

でやらないと大変です。。。ふぅぅ
ミラーやクラッチワイヤー、その他付属の段ボール箱に入ったパーツを組んでようやく
Z1000の完成車としての形になります。
車両によっては
フロントホイールも外れていて、その組付けから始める物もあります。
ここから先が本来の
納車整備です。
国内販売車は完成車で入荷するので、これまでの作業は必要ありません
まずは、
バッテリーチャージです。
電解液を入れてふたを閉めればとりあえず使えますが、しっかりと
初期充電をかけて
あげることで
バッテリーの寿命が大きく変わります
ライドアウトでは
満充電になるまで
しっかりこってり充電してあげます。
そしてここから
他店にはない、
ライドアウトの
サービス整備です

まずは
ワイヤー注油
スロットル・
クラッチ・
チョーク(Z1000には有りませんが)ワイヤーそれぞれに
しっかり注油しておきます。
新車なのに
注油の必要なんてあるの??と思う方も多いかと思いますが、
意外とあるんです
ワイヤーに限らず、
レバー類の
グリスなんかも新車組み付け時にあまり付いていないので、
納車してすぐは調子がいいですが、最初の車検が来るころには
動きが渋くなって
いることが
結構多いんです
スロットルグリップの取り付け部もこんな感じで、
カラカラです・・・
このまま走っていると、ハンドルバーが
削れて錆びてきて動きが悪くなってきます。
徐々に渋くなってくるので、意外と気付かないんですよね。。。
そこで
オイルをつけて、動きをよくしてあげます
削れと
サビを防止できるので、次の点検まで
気持ちよ〜く動いてくれます
これが
新車組み付け時の
ブレーキレバーです。
グリスがほとんど付いていません・・・
たっぷりこってりグリスアップしておきます
クラッチレバーも似たようなもんです・・・
こちらは
ブレーキよりも頻繁に動かすので、しっかり
グリスをつけていないと、
ブッシュが
擦り減ってレバーが
ガタガタになっている車両も多く見ます。。。
これも
たっぷりこってりグリスアップして、
摩耗防止します

(特にブッシュ部分にたっぷりと!)
それから
チェーン調整もしますよ〜。
これも、
メーカーで調整してないの

って感じですけど、
やってません、ハイ
これが
調整前です。大体
張りすぎが多く、上に押してもほとんど動きません。。。
調整後、
適正なたるみ出が来て上に押せるようになったのが分かるかな
その他、
エンジンオイル量・クーラント量・前後ブレーキフルード/パッド等の
チェック
タイヤエア圧・ワイヤー類の遊びの調整
車体各部のボルト類の
締め付けチェック
ガソリン注入・バッテリー取り付けをしたらいよいよ
エンジン始動です
灯火類の
チェック
アイドル回転の
調整
そうそう、
時計の
時間調整も忘れずに!
ラジエータの
ファンが回るまでエンジンをかけて、
調子の変化と
ファンスイッチの点検をします。
最後に
外装の
ワックスがけ、
車体周りの
磨きをして、ようやく
完成です〜
う〜ん、
カッコいいですね〜
とまあ、
ライドアウトではこんな内容で
納車整備を行っています。
ここまでやる必要は無いと思う方も多いでしょうが、
オートバイに
永く楽しく乗って頂くためには
必要かなと思っておりますので、
ご理解を頂けるお客様に、ぜひ当店で購入してもらえたら
大変うれしいです