DAEG試乗レポの続きです〜。
ポジション
ハンドルは10mmほどキャスター方向に上がってます。
シートは厚みが増してクッションがかなり効いた感じで、座り心地抜群です
滑りにくい表皮とあわせて、かなりの長時間走っても疲れなさそうですね〜
シートとハンドルが近くなって、シートポジションの自由度が上がって好感触ですよ
このシートは1200Rにもサクッと付いたので、Rオーナーさんにはおススメです
取り回し
Rの乾燥重量224kgからDAEGは装備重量246kgと、何とも比較しにくいデータですが、カワサキの資料では「ZRX1200R並を維持」とあるので、若干重くなっているのでしょうか?
しかしフロントフォークのオフセットやトレールの変更の効果なのか、実際に押し引きした感触は軽くなってますよ!
もともと1200Rも国内モデルのリッターネイキッドとしては比較的取り回しの軽いモデルですが、より軽くなった感じです。
ハンドルとタンクのクリアランスが増えて切り替えしがやりやすくなったのも大きいですね。
いよいよ乗ってみた印象ですが、
イイ!ですね!
エンジン
まず中速域から高回転への吹け上がり方が全然違います!
1200Rは低中速の極太トルクがすばらしく、回さなくても速いマシンでしたが、5000回転辺りからの伸びは正直もったるい感じでした。
キャブのパーツ交換やマフラー交換でかなり変わるのですが、DAEGは最初からキッチリやっている感じです。
2000〜3000回転のトルク感や、開け始めの微妙なアクセルのフィーリングは1200Rの方がイイのですが、その後はスコーンとレッドゾーンの9500回転まで、全くストレス無く回り続けます!
コレは気持イイですよ〜
一回バックストレートでタコメーターを見ずに引っ張っていたら、10000を少し過ぎたくらいでレブリミッターが効いてしまいました
そこまでグイグイと伸び続けていくので、逆にちょっと唐突な感じがするくらいでしたね。。。
後で1200Rで同じように引っ張ってみたのですが、高回転の伸びがやはり鈍いので、レッドまで行く前にストレートが終わっちゃいました。
5速ミッションということもありますが、やはり1200Rは5000回転までの太いトルクを使って早め早めのシフトアップで走った方が気持ちいい感じです。
ツーリングや街のりには疲れなくて良い設定ですが、今回のサーキット試乗ではその良さが出にくかったですね。
そのぶん、余計にDAEGの速さが目立って感じられました。
街乗りやツーリングでは、1200Rの良さも光ってくるんですけどね〜。
あ、あとマフラーの音はイイ音してましたよ!
1200Rのノーマルはかなり寂しい音でしたが、排気デバイスもついたおかげか、出口の口径も大きくなってリッターマシンの迫力も十分出てました!
もちろんアフターパーツのマフラー程ではないので、物足りない方は交換をおススメしますが
車体
フレームや足回りの細かい設定は色々と変わっているようですが、ひと言でいうと
すごく乗りやすい!です
Ninja250Rでもそうでしたが、バンク中の車体の安定感が素晴らしいです!
軽い加重移動でものすごく素直にバンクして行き、そこから勝手に切れ込んだり、倒れこもうとする感じが全く無いです。
曲がりたい分だけバンクさせていればス〜っと旋回して行き、もうちょっと曲げたい時は、そのまま深く寝かせて行けばスス〜っと内側に寄って行きます。
その安定した動きの幅が、すごく広い感じなんです!
安定しているので不安も無く倒しこめるし、開けていけます
かといって動きは非常に軽く、軽い加重移動で切り返しもすばやく出来ます!
1200Rもやはり素直なハンドリングなのですが、その安定の幅が比較的狭いという印象ですね。
サスペンション
サスペンションは、取り回しでは1200Rよりも少しソフトな感じがしましたが、走ってみるとフワフワした感じは無く、ダンパーがしっかり効いてすごく落ち着いた動きをしてました。
路面にギャップが少ないので、この辺は一般公道で試乗してみないと・・・ですね!
でも一回だけ、ヘアピンの立ち上がりでちょっと大きめにアクセルを開けたときに、リアがズズッと滑ってしまったのですが、何も無かったかの様に立ち上がって行きましたよ!
ブレーキ
ブレーキは6ポッドから対向4ポッドに変わり、1200Rで不満の多かった初期のタッチが大幅に改善されてます
サーキットでの試乗でも、制動力の不足は全く感じなかったですね。
リアブレーキはあまり違いは感じられませんでしたが、コントロールがしやすくて、少し引きずるような走り方にも使いやすい設定でしょう。
総論
大型バイク初心者でも安心して楽しく乗れるバイク!では無いでしょうか?
ベテランライダーも、
街乗りやツーリング、峠道などの色々なシチュエーションで、気持ちよくその性能を引き出して操る楽しさを堪能できるバイクに仕上がっていると思います!
ZRX1200Rの延長線上の正常進化と言うことでしょうが、その度合いは1100から1200への進化よりも全然大きいですね。
ただ、アクセルオフからオンに移るときに
”0”から
”1”に切り替わるようなデジタルな感覚や、アクセルの動きにシャープに反応しすぎる部分は、まだ少しありますね。
その辺りは普段’07のZ1000に乗っている私には気にならないところですが、キャブ車の扱いやすさや、味といった部分にこだわるライダーにどこまで受け入れられるかですね!
私自身はDAEGを販売する立場ですし、ひいき目なインプレになっているかと思いますが、2月には当店を含めて、多くのカワサキ正規取扱店で試乗車が導入されるでしょうから、まずはご自身で実際に乗って確認してみて下さい!